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という筆者です。
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無制限リモートワーク制度の概要
2020年10月からヤフーで“無制限リモートワーク”が開始されました。
IT業界大手の中でも特に先進的な働き方の導入を進めてきたヤフーですが、今回も他社より先に手を打ってきた印象です。
ヤフーの“無制限リモートワーク”制度の概要としては、
(1)リモートワークの回数制限を解除
(2)フレックスタイム勤務のコアタイムを廃止
(3)最大月7,000円の補助(どこでもオフィス手当4,000円+通信費補助3,000円)
(4)通勤定期券代の支給停止(通勤交通費は実費支給)
(5)副業人材の募集(ヤフー以外で本業に従事する方の受け入れ)
とのことで、ポイントとしては、
・いつでもどこでも働けるようになる
・ヤフー以外で働く人の積極的活用
という点だと思います。
副業人材募集について

ヤフーでは、2020年7月に副業人材(ギグパートナー)募集ということで、ヤフー以外で本業を行なっている人を対象に、プロジェクトベースでの業務委託契約を大きく打ち出しました。
プロジェクトの内容(一例)としては、
ヤフーグループの事業全体を飛躍的に成長させるべく、これまでにない新しいメディアサービスの構想、企画、事業化を担当いただきます。
というもので、新規事業・サービスの企画などです。
このプロジェクトの募集要項の中で、「業務に必要な経験・スキル」とされているのが
・企画した新サービスや新規事業を成功まで導いた経験
・急成長企業/事業において立ち上げの時期からさまざまなサービス開発を手がけた経験
・起業家として成功した経験、またはその経営陣をサービス開発面で支えた経験
・大規模、または多くのステイクホルダーが関係するプロジェクトマネジメント経験
とされており、事業開発やプロジェクトマネジメントの経験・スキルが求められています。
この副業(ギグパートナー)は、月5~15万円の委託料が支払われるとのことです。
ヤフー新制度から見える「未来の働き方」
このようにヤフーでは、
“無制限リモートワーク”と“副業人材の積極活用”をスタートさせ、新たな働き方を推進していこうとしています。
そして、ヤフーのような事例はおそらくIT業界を中心に今後広がっていくと僕は予想をしています。
それは僕たちの働き方にどのような影響をもたらすでしょうか。
結論から先に言えば、
「これまでより個の力(スキル・経験)が重要になる」時代に突入する
と僕は考えています。
素晴らしい取り組みだな。
— ナガノ| 営業職からのキャリアチェンジ (@Tack_End) September 30, 2020
この流れはどんどん広がっていくはずで、今後はさらにリモート×プロジェクト単位での協働という概念も進みそう。
会社自体の役割は小さくなり、個人の力の重要性が大きくなる。
今のうちにスキル身につけられない人はふるい落とされるだろうね。https://t.co/17RbxRr1b5
リモートワークの当たり前化
コロナショックを機にリモートワークでも成果が出ることがわかりましたし、リモートワークを経験した多くの人は、通勤ラッシュから解放され、働く時間・場所を自由に自分で決められるこのワークスタイルに心地よさを感じているはずです。
今後、リモートワークを推奨しない企業は、従業員のロイヤリティが下がったり、採用力が落ちたりして、優秀な人材の流出につながるリスクがでてくるので、多くの企業はリモートワークを推進することになるでしょう。
ただ、リモートワークを推進すると人材育成やチームマネジメントが難しくなるという側面もあると考えます。
リモート化以前は、Face to Faceで顔を見ながら育成・マネジメントできましたが、リモート化によりその難易度が上がることは確かなはずです。
これまでの日本企業は、新卒を採用し長期的な育成をすることで優秀な人材を確保していましたが、人材育成の難易度が上がってくるとこのような人材確保の手法はメインではなくなってくると思います。
ではどのように企業は優秀な人材を確保するかというと、「ジョブ型」採用や「ギグパートナー制度」を推進するのではないかと思います。
ジョブ型・ギグパートナーによる人材確保
ジョブ型・ギグパートナーとは、ヤフーの副業人材募集のように「プロジェクト単位で、そのプロジェクトで成果を上げるために必要な人材を、社内外問わず広く募集・採用する」ことだとここでは定義します。
企業としては、人材を正規雇用するのではなくプロジェクトベースでの業務委託となるので固定人件費が削減できますし、そのプロジェクトにあったスキル・経験をもつスペシャリストを常にアサインできるため、コストを削減しつつ成果を最大化することが期待できます。
このような企業が増えれば、サラリーマンとして働いている個人も、プロジェクト単位での仕事が増え、特定の企業に属さずに複数のプロジェクトに参画しながら収入を得るというスタイルが当たり前になる可能性があります。
もちろん今すぐに、ということではないはずですが、コロナショックがこの流れを加速させているのは間違いないと思います。
「未来の働き方」に備えて
では、僕たち個人は来るべきジョブ型ワーク時代に向けてどのような準備をすべきでしょうか。
それは言うまでもなく、「自分のスキル・経験を高める」ということでしかないと思います。
今あなた自身は「自分はどこの企業にいっても通用するスキル・経験がある!」と自信を持って言えるでしょうか?
今いる会社の外に出たら通用しない経験だったりしませんか?
もし不安に思う方は、今一度ご自身のキャリアを棚卸しして、今後どのようなキャリアプランを描くべきか考えてみることをおすすめします。
キャリアプランの考え方については、こちらの記事にも書いていますのでご参考になれば。
・年齢:30代半ば
・学歴:早慶文系
・職歴:外資MR→コンサル→メガベンチャー経営企画
・現職:広告系メガベンチャーの経営企画として事業計画策定やP/L管理など