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という筆者です。転職を2回経験し年収30%UPを実現しました。
今回は転職回数についてです。
ひと昔前と比べると転職することが当たり前となり、新卒で入社した会社で何年か経験を積んだ後、転職してキャリアアップをするということがポジティブに捉えられるようになってきました。
一つの会社に縛られるのではなく、自分のやりたいことを実現するための手段として会社をうまく使おうというような論調もあり、また近年の副業解禁の流れもありますます一つの会社へのこだわりが薄れていっている印象です。
そんな転職が当たり前の時代ですが、短期間のうちに転職を繰り返している場合、次の転職先の面接でイメージダウンとなり、転職が不利になってしまうのではと気になる方もいると思います。
そこで今回は、転職回数が多いとイメージダウンになるか?ということについて解説していきます。

という方におすすめです。
年代別の転職回数はどれくらい?
まず、一般的にはどれくらいの転職回数なのかということを見てきます。
これはリクナビNEXTが集計しているデータで年代別の転職回数をみています。

20代では「転職経験なし」が76%と大半を占めていますが、30代になると47%に減少し、半分以上の人が1回以上の転職を経験していることになります。
※ただし、このデータは「2017年1~6月までに新規登録したリクナビNEXTの会員データ」なので、比較的転職に前向きな人たちのデータというバイアスはあると思います。
ざっくりまとめると転職する人のうち、20代だと1回、30代だと1~3回くらいが一般的な転職回数ということになります。
ですので、この回数を超えている場合には「転職回数が多い」ということと言えるでしょう。
転職回数を企業側はどれくらい気にしているか?
次に、採用する企業側はどれくらい転職回数を気にしているのでしょうか?
こちらもリクナビNEXTのデータで、企業の採用担当者へのアンケート調査です。

まず全体の15%が「気にならない」と回答しています。
次に、3回目から気になる割合がぐっと多くなっていることに注目です。
これは先ほどの年齢別転職回数のデータとも同じことが言えそうですが、やはり転職回数が3回になっていると企業側からしても「転職回数が多い」と感じるようです。
ちなみに、僕が今勤めている会社(IT系メガベンチャー)の採用担当にも聞いてみたところ

ということだったので、やはり「30代までで3回」というのが一つのラインになりそうです。
転職回数が多い人の対策は?
ではもしご自身の転職回数が多い場合にはどのような対策をすべきでしょうか?職務経歴書の書き方、面接での伝え方について解説します。
職務経歴書の書き方
まず職務経歴書の書き方ですが、一般的には「年代順」つまり時系列に沿って記載をすると思います。
しかしながら転職回数が多い場合、時系列に沿っての記載のみにしてしまうと、とても内容が冗長となり読みづらく、またあなたの強みが伝わりにくい経歴書になってしまう恐れがあります。
ですので、転職回数が多い場合には「年代順」に書くのではなく、「業務内容別」に経歴書を書くのがおすすめです。
例えば、「営業」「営業企画」「商品企画」のように、自身の経験を業務内容別に整理して記載をすることで、読みやすくあなたの強みが伝わるだけでなく、転職回数の多さを目立たなくさせるという効果もあります。
具体的には、以下が記載例です。
東北地方の担当MRとして、大学病院・国立病院の他、地域中核病院・個人開業医を担当。大学病院を中心とした地域連携プログラムの企画・運営に従事。
- 担当の大学病院の教授を座長・演者とし、コメディカル向けのWeb講演会の企画・実施
- 20XX年XX月に新発売された治療薬を、講演会・説明会実施などにより専門施設にて新規50症例を獲得し、20XX年の年間売上げ・売上目標達成率の支店内1位を獲得。
<営業に関する職歴>
- 20XX年X月〜20XX年X月 株式会社◯◯
- 20XX年X月〜20XX年X月 株式会社△△
【営業企画】
売上計画策定、営業組織のKPI設計、クライアント支援
- 営業組織全体の売上計画の策定
- 売上計画達成のため、自身の営業経験を活かし自社の営業組織のKPIを設計
<営業に関する職歴>
- 20XX年X月〜20XX年X月 株式会社◯◯
- 20XX年X月〜20XX年X月 株式会社▲▲
といった感じです。
いかがでしょうか?このようにまとめるとあなたの強みも伝わり、転職回数もあまり多い印象にはならないと思います。
一般的な職務経歴書の書き方については以下の記事もご覧ください。
面接での対策は?
面接では、転職回数の多さに関わらず「なぜ転職したのか?」ということは必ず聞かれるのでしっかりと準備することが重要です。
基本的な面接対策についてはこちらの記事もご覧ください。
転職回数が多い場合には特に、過去の転職が
❷自己実現のために軸が一貫していること
を強調した方がいいと思います。
❶については基本的なことですが、

などとネガティブな理由を話すのではなく、

と自分がやりたいことをベースに自分のキャリアを選んできたということをしっかりと伝えましょう。
❷について、この軸がぶれてしまうと「この人あまり何も考えていないのだな」という印象を面接官から持たれてしまうので、しっかりと整理をしましょう。

これを実現するために▲と□が必要だと考えていて、1社では▲を、2社目では□を経験するために転職を行いました。
というように、過去の転職があなたのゴールに向かって一貫していることをしっかり説明しましょう。
もし実際のところ本当はあまり一貫した軸がない場合でも、一貫して見えるような工夫をすることも大切です。
面接前に、ご自身の転職理由が上記❶、❷を満たしているか入念に確認した方がよいでしょう。
また面接の通過率を上げるためには、転職エージェントに相談することをおすすめします。
職務経歴書の添削や面接対策のサポートもしてくれるのでとても頼りになる存在です。
いかがでしょうか?
転職回数が極端に多いとマイナスイメージにも繋がりそうですが、必ずしも回数が多いからといって不利なわけではなく、あなたのこれまでの職歴が前向きかつ一貫した選択の連続だったことをしっかりと面接官に伝えることができれば、転職回数はさほど気にする必要がないといえると思います。
・年齢:30代半ば
・学歴:早慶文系
・職歴:外資MR→コンサル→メガベンチャー経営企画
・現職:広告系メガベンチャーの経営企画として事業計画策定やP/L管理など