はじめに、簡単に自己紹介をします。
・学歴:早慶文系
・職歴:外資MR→コンサル→メガベンチャー経営企画
・MR時代:外資の新薬メーカーで約4年北関東の大学病院担当
・現職:広告系メガベンチャーの経営企画として事業計画策定やP/L管理など
という僕です。
MRからのキャリアチェンジを実現し、あらためてMRという職業のキャリアパスについて考えています。
そんな元MRの筆者が、MRへ転職を検討しているあなたにおすすめの転職エージントを紹介します。
Contents
MRに転職するメリット/デメリット
MR(医薬情報担当者)は高待遇なことから転職市場でも人気の職種です。
MRの主な仕事内容は、製薬会社の営業マンとして病院やクリニックを訪問し、主に医師に対して自社製剤の情報提供・プロモーションを行う職業です。
また、医師への訪問だけでなく、自社製剤に関する地域講演会の運営や、薬局での製品説明会の実施、会食などその営業手法は様々です。
MRに転職するメリット
とにかく高待遇
MRは高待遇な職種と言えます。メーカーによりますが、大手の新薬メーカー(武田薬品、中外製薬、ファイザー、アストラゼネカなど)は内資・外資問わず給与は高く、30歳で1,000万前後には到達し、僕の同期では33歳で1,500万稼いでいる人もいます。
また、給与だけでなく福利厚生もかなり充実していて、
家賃補助は当たり前、メーカーによっては東京23区内でもほぼ自己負担なしで住めたり、持ち家の場合にもなぜか補助金が出たりします。
ちなみにこの福利厚生は、内資メーカーの方が充実している傾向があります。
また、営業車も1人1台貸与されることがほとんどで、これもメーカーによっては営業車の私用利用が許可されていて、営業車を自分の車のように使うことができたりもします。ちなみにその駐車場代ももちろん会社負担です。
さらに、MRには「日当」という手当が給与とは別にあり、営業活動をした日は3,000円くらいが経費口座に振り込まれるというなんともありがたい制度があります。おそらくこれはどのメーカーもあるはず。
ちなみに、「日当」とは別に「営業手当」というのも支給されることがほとんどです。笑
このように、MRはとにかく高待遇といっていい職種なのです。
ワークライフバランスがとりやすい
「MRは激務」というイメージがなぜか世間的にはあるようです。
おそらくみんな一昔、ふた昔前のMRのイメージを引きずっているからなのだと思いますが、正直いって今のMRはワークバランスのとりやすい「コスパのいい」職業だと思います。
たしかに、いわゆる接待などがあったり、先生との付き合いで休日を使うということもなくはないですが、その機会はかなり減っています。
なぜなら、業界的に接待を禁止・縮小していこうという動きの中で、かなり厳しくルールが敷かれているからです。
ひと昔、ふた昔前までは、接待で1人3万円以上のご飯を食べるなどざらにありましたが、現在は基本的には「5,000円以内」と決められています。
なので、わざわざ先生がMRと5,000円のご飯なんて食べようと思わないのです。
また、営業活動もある程度自分の裁量でルートを決められるので、ライフスタイルに合わせて自分の忙しさを調整できますし、
基本的に日中は1人で車内で過ごし、また直行直帰も当たり前なので、かなり自分の時間を確保できるというのも働きやすさのポイントだと思います。
このように、MRはワークライフバランスも取りやすく、その上待遇もいいのでかなり「コスパのいい」職種だということができます。
MRに転職するデメリット
待遇面やワークライフバランスだけをみると、すぐにでも転職したくなるのですが、一方でデメリットもあると思います。
将来性には不安
「MR不要論」が囁かれてだいぶ経ちますが、未だにMR不要論はありますしコロナ影響によりさらに語調が強まっている印象です。
インターネットが当たり前の現在においては、医師の先生方はわざわざMRから情報を入手しなくてもインターネットで医薬品情報を簡単に得られます。
にも関わらず、病院の中でMRがわざわざ先生を待ち伏せし、インターネットでも得られる情報を長々と説明されるというのは先生にとっては無駄でしかないため、MR不要論が加速しているという背景です。
このような背景もあり、MR数は年々減少傾向です。

(Answers Newsより引用)
つい最近も、大手外資系メーカーの早期退職募集のニュースも入ってきていて、減少傾向はしばらく続くのではと個人的には予測しています。
ただ、5年後にMRという職種がなくなっているか?というとそうではないはずなので、「短期的に稼ぎたい!」と考えている人には転職をおすすめできる職業だと思います。
キャリアアップにつながりにくい
MRは高待遇でワークライフバランスも取りやすいですが、ビジネスマンとしての成長という観点では少し見劣りすると思います。
MRは営業専門職として採用され、基本的には営業マンとしてそのキャリアを終えていくケースがほとんどです。
一握りのエリート層は、いわゆる本社部門へ異動となりマーケティングや人事などを経験しますが、多くの人は営業マンとしてキャリアを歩むしかありません。
「営業マンとしてキャリアを極めるのだ!」と考えている人には本当にいい職業だと思いますが、MRを一つのステップとして他職種への転職を考えている人については個人的にはおすすめできません。
ですので、あなたの将来的なキャリアプランと照らし合わせたときにMRが合致しそうであれば転職する、と考えてみていただくのがいいと思います。
※あと転勤もつきものです。
どんな人にMR転職がおすすめか?
以上をまとめると、以下のような人にMRへの転職をおすすめします。
・高水準な年収を実現したい人
・ワークライフバランスを重視したい人
・全国転勤が可能な人
・営業マンとしてキャリアアップしたい人
ご自身の志向と合っていれば、MRへの転職がいい選択肢なのかもしれません。
MRへ転職する際のおすすめエージェントは?
MRへの転職をするなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
理由は、
・自分にあった会社を紹介してくれる
・スケジュール管理をしてくれる
・面接対策をしてくれる
などなど、エージェントは転職活動には欠かせないパートナーだからです。
僕自身も2回転職を経験しましたが、いずれもエージェントにはお世話になりました。
では、おすすめのエージェントはどのようなものがあるでしょうか?
年齢別に紹介するので、あなたの年齢に合わせて検討してください。
年齢別おすすめエージェント
【全年代共通】
リクルートエージェント
リクルートが運営するリクルートエージェントは、エージェント業界大手でその求人保有数もトップクラスです。
多くの製薬会社の求人を扱っているので、安心して相談してよいと思います。
エージェント選びに時間をかけられない人は、まずはリクルートエージェントを利用することをおすすめします。
20代前半〜20代後半
この年代の方には、第二新卒やポテンシャル枠の求人を保有しているエージェント、またおそらく初めての転職活動になると思うので、安心して転職相談ができるエージェントがおすすめです。
Doda(デューダ)
パーソルキャリアが運営するDodaは、こららもエージェント業界大手で多くの求人情報を保有しています。
20代前半〜20代後半のいわゆる第二新卒・ポテンシャル枠の求人も用意されているので、若手層も安心して利用できるエージェントサービスです。
また、僕が実際にサービスを利用してみた感想ですが、Dodaのエージェントの方はとても物腰が柔らかく、自分の話をよく聞いてくれた印象があったので、若手でも安心して転職相談ができるという点でおすすめしています。
20代後半〜30代前半
この年代は年収帯が上がってきているので、比較的ハイクラスの求人を扱っているエージェントがおすすめです。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、外資系の転職にも強く、ハイクラスの求人を多く扱っているエージェントです。MRは年収水準が高いので、ハイクラス求人があるJACがおすすめです。
30代半ば以降
この年代では比較的年収も高く、管理職への転職も視野に入れた活動が必要となると思うので、管理職も含めたミドル〜ハイクラス求人を扱っているサービスをおすすめします。
Career Carver
こちらもリクルートが運営しているサービスで、エージェントそのものというよりかは、登録することで様々なエージェント・ヘッドハンターからのスカウトを受けることができるというサービスです。比較的クローズドな求人情報を得ることもできたりするので、ハイクラスの転職にはおすすめです。
以上が年齢別のおすすめエージェントです。
ちなみに補足ですが、エージェントから紹介された会社を自分でも調べた方がいいと思います。エージェントも多少のセールストークが入りますし、実際にその会社で働いことがあるわけではもちろんないので、情報の精度には限りがあるからです。
企業の情報収集には、転職会議というサイトがおすすめです。
このサイトは、実際に企業で働いている中の人の口コミを閲覧することができるので、より生の情報に近いものを得られるのでおすすめします。
いかがでしょうか?
MRのメリット/デメリットを踏まえた上で、ご自身にあったエージェントを選んでみてください。
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