
という筆者です。
僕自身、これまでに2回の転職を経験し、そのいずれもが異業界・異業種へのキャリアチェンジでした。
キャリアチェンジをしたことで、自分自身の仕事の幅が広がっていくのを実感し、年収も転職しなかった場合より20~30%のUPを実現できました。
この記事では、僕自身の経験から転職活動の進め方や、転職活動を成功させるためのポイントをお伝えします。
これから転職をしようと考えているあなたのお役に立てたら嬉しいです。
転職活動のスケジュール・進め方

転職活動をご自身が納得する形で成功させるには、しっかりとスケジュールを立てることが大切です。
転職活動開始から内定獲得・転職先への入社までには、だいたい短くても3ヶ月、余裕を持って進めたら半年くらいはかかると思っておくのが良いでしょう。
まずは、あなたがいつまでに転職活動を終わらせたいのか、具体的にはいつまでに転職先に入社していたいのか、をベースに逆算してスケジュールを立ててみましょう。
また転職活動は一般的に、「事前準備」「情報収集」「書類作成」「面接」「内定・入社準備」という流れで進んで行きます。
それぞれのステップで押さえるべきポイントがあるので、この後1つ1つ解説をしていきます。
Step1 事前準備 ~自己分析~
まず転職活動の事前準備として最初に行うべきなのは「自己分析」です。
新卒時の就活でさんざん自己分析をやられたと思いますが、転職活動でも自己分析が大切なのは変わりません。
なぜ大切なのかというと、
・自分の人生にとっての大きな決断なので、自分をしっかり見つめ直してから意思決定したほうがいい
・面接の時に「なぜ転職するか?」を必ず聞かれるから
です。
転職が、あなたの人生にとって大きな決断であるはずなので慎重に考えるべきですし、何より面接時に必ず「なぜ転職するのですか?」と聞かれます。
その際に、自己分析がしっかりとできていないと理路整然と回答することができず、その時点であなたの転職活動は失敗に終わると思った方がいいでしょう。
転職活動の際の自己分析のポイントとしては、以下2点を行うことです。
❷自分のスキル/経験、強み/弱みの棚卸し
いずれも基本的には新卒の時の自己分析と考え方は同じですが、
❶については転職活動特有のものです。特に今回が初めての転職活動となる方はここに重点的に時間を使った方がいいと思います。
転職理由の整理、面接時の伝え方についての詳細は以下の記事をご覧ください。
では、❷の自分のスキル/経験、強み/弱みの棚卸しについてはどうでしょうか。
まず、あなたのスキル・経験の棚卸しをしてみましょう。
スプレッドシートやノートを使って、あなたがこれまで行ってきた仕事の内容を時系列に沿って書き出しつつ、その時々で得た知識・スキル・経験を整理してみることをオススメします。
次に、あなたの強み・弱みについて、特に日本人は自分の「強み」を見つけるのが苦手と言います。

と、僕自身もとても悩みました。
自分の強みを見つけるのにおすすめなのが、ミイダスという無料で使えるサービスを利用することです。
ミイダスを利用すると、いくつかの質問に答えるだけであなたの強みや、職務適性、ストレス耐性などを診断してくれるので、自分自身を客観的に知るためにはとても有意義でありがたいサービスなのでオススメです。
ミイダスについては以下の記事に詳細をまとめているのでご覧ください。
まずは事前準備として、以上のことを最低限準備しておきましょう。
Step2 情報収集
自己分析が進んだら、次に行うべきは転職についての情報収集です。
収集すべき情報は、主に以下の3つです。
❷企業情報
❸エージェント情報
求人情報の収集
まずは❶求人情報です。自己分析の結果、どのような業界・職種に転職したいかのイメージは出てきていると思うので、
今あなたの頭にある業界について、どんな求人があるのか情報を集めます。
求人情報を収集する際には、リクナビNEXT などの転職サイトを使うのが圧倒的に効率がいいので転職サイトを使いましょう。
企業情報の収集
次に❷企業情報について。求人情報を収集していく中で、気になる企業がでてきたらその企業について少し深掘りして調べてみましょう。
企業情報の深掘りの際におすすめなのは転職会議というサイトです。
このサイトでは、実際にその会社で働いている従業員からの口コミ情報が掲載されているのでより生に近い情報を得ることができ、僕はとても重宝していました。
企業研究のやり方についての詳細は以下の記事をご覧ください。
企業を調べる上でのポイントがあるので、そのポイントを押さえながらリサーチすると効率的に進められると思います。
エージェント情報の収集
次に❸エージェント情報の収集です。
よく転職活動を始めようとしている友人や後輩から、

と聞かれるのですが、僕は

と答えるようにしています。
エージェントを使った方がいいと僕が考える理由は、
「エージェントを使った方が転職の成功確率が上がるから」
とシンプルにこれだけです。
もう少し砕いてお話しすると、転職エージェントさんは
・自分では気づかない強みを見出し、適切な転職先を提案してくれる
・スケジュール管理、企業への応募を代行してくれる
・面接対策をサポートしてくれる
・上記を無料で行ってくれる
ので、めちゃめちゃありがたい存在なのです。
特に初めての転職なのであれば、リクルートエージェント などの転職エージェントのお世話になることをオススメします。
エージェントの情報収集ステップとしては、「どのエージェントを使うのがいいのか」ということについて調べましょう。
大小様々なエージェントが存在しますが、僕が実際にお世話になった経験を踏まえ、おすすめのエージェントについてまとめたので詳細は以下の記事をご覧ください。
Step3 書類作成
次に書類作成のステップです。
情報収集を進める中で、面接を受けてみたい企業へエントリーするためには履歴書・職務経歴書が必須となります。
その中でも特に重要なのが「職務経歴書」です。
転職活動では、新卒時の就活のように企業1つ1つに対していわゆるエントリーシートを提出する必要は基本的にはないのですが、
その代わり、ほぼすべての企業から「職務経歴書」の提出を求められます。
言うなれば職務経歴書は新卒就活時のエントリーシートのようなもので、書類選考はこの職務経歴書によって行われます。
まずは、以下のサイト(リクナビNEXT)から職務経歴書のテンプレートをダウンロードしてみましょう。
職務経歴書の概要がなんとなくわかったところで、あなたが行った自己分析に沿って職務経歴書の作成をしてみましょう。
僕が転職活動の際に実際に使った職務経歴書を、以下の記事で公開しているのでコピペしながら編集いただくと効率的かと思いますのでよろしければ!
また、ご自身で作成してみた職務経歴書を、エージェントに添削してもらうのも非常にオススメです。一度プロの目を通してブラッシュアップすることで、書類選考通過率UPに繋がるはずです。
Step4 面接対策
書類選考に通過したら、いよいよ面接が始まります。
言うまでもなく面接が転職活動の山場なので、面接対策はきっちりと行いましょう。
面接対策のポイントは以下の点です。これらは必ず聞かれるので事前に回答例を必ず用意しておくことをおすすめします。
❶転職理由(なぜ転職するのか?)
❷志望動機(なぜ当社を志望するのか?)
❸自己PR
❹あなたの強み/弱み
❺上記を踏まえて面接練習
それぞれの点について解説します。
転職理由(なぜ転職するのか?)
自己分析のステップで「なぜ転職するのか?」については整理したと思います。
ここでは、実際に面接官にどのように伝えるべきかということまで考える必要が出てくるのです。
面接官に転職理由を伝える際のポイントは、
・上記を叶えるための現状のギャップは何かを明確に伝える
・上記を叶えるための手段として転職が必要ということを伝える
だと思います。転職があなたにとってネガティブではなく、自己実現のためのポジティブな選択であることを面接官に理解してもらう必要があります。
この転職理由については以下の記事に詳細をまとめましたのでご覧ください。
志望動機(なぜ当社を志望するのか?)
次に❷志望動機です。これは「なぜ当社を志望するのですか?」という面接官の質問に答えるための準備です。
基本的には新卒時の就活と考え方は同じですが、ここでは志望動機の整理の仕方についての参考記事をご紹介します。
志望動機については、「転職理由」とは違って面接を受ける各社ごとに内容を準備する必要があるため、しっかりと時間をとって行うようにしましょう。
自己PR
次に❸自己PRについてです。
こちらも新卒時の就活と基本的には同じなのですが、転職活動の面接においても簡単な自己PRが求められる場合があります。
面接が始まると面接官から、

と淡々と切り出されたりします。ここではあまり長くならない程度(1分未満目安)に自己PRを織り交ぜながら自己紹介をしましょう。
自己PRを整理するためのフレームワークについて以下の記事で詳細を書いているのでこちらもご参考ください。
あなたの強み/弱み
次に❹あなたの強み/弱みについてです。
またまたこちらも新卒時の就活と同じく、

というような質問が面接官から飛んできたりします。
もちろん、事前にご自身の強み/弱みを洗い出しておくことがもっとも大切なのですが、特に「弱み」については面接時には伝え方のポイントもあります。
以下の記事に強み/弱みそれぞれの伝え方のポイントをまとめているのでご覧ください。
面接の練習
これらのことを準備するだけでなく、実際に声に出して練習してみることも大切です。
できれば、面接官役を誰かにやってもらって、面接のロールプレイを行ってみるのがもっとも効果的です。
これは僕自身の経験からですが、1回の転職活動で10社くらい面接を受けることになり、毎回同じように繰り返し「志望動機」「転職理由」を聞かれて答えるうちに、転職活動の終盤には何も考えずに「志望動機」「転職理由」が口から出てくるようになりました。
これくらいまでスラスラと言葉が口から出てくるようになると、面接に余裕を持って臨むことができるので、やはり繰り返しの練習はとても大切だと思います。
Step5 内定〜入社準備
最後に内定〜入社準備についてです。
めでたく内定が出たら、今いる会社からの退職する準備をしましょう。
法律上は退職する2週間前までに今いる会社に「退職する」ことを伝えなければならない、とされているようですが、
一般的には(マナー的な意味合いで)、退職する少なくとも1ヶ月前までには会社に伝えるようにしましょう。
退職の際に注意すべきポイントや体験談についても以下の記事にまとめていますので、ご参考ください。
転職するなら登録MUSTなサイト
実際に転職活動を進めるにあたり、この記事では僕自身の転職経験から、転職活動で実際に使って「本当に」役に立った転職サイト・エージェントを「本当に」厳選してお伝えします。
まずは、転職活動を行うにあたって登録必須といっていいサイトを紹介します。
転職サイトには、その名の通り中途採用の求人情報が掲載されており、転職サイトに登録することで求人情報を閲覧・求人への応募をすることができます。
多くの求人情報が掲載されているので、まずはどんな求人があるのかをみてみましょう。
リクナビNEXT
おすすめ度:★★★★★
リクルートが運営するリクナビNEXT は最大級の転職サイトで、魅力は圧倒的な求人情報量です。
ほぼ全ての業界・職種・企業規模が網羅されているといっても過言ではないので、まずは幅広く情報を集めるのに適しています。
また「スカウトを待つ」という機能もあり、登録しておくと、あなたの職務経歴をみたヘッドハンターがあなたに面談のスカウトを行ってくれます。
僕も転職活動を進めるにあたり、リクナビNEXT経由でスカウトをくれたヘッドハンターと実際に面談をし、ヘッドハンターが紹介してくれた企業の面接を受けに行きました。
リクナビNEXTは

・ヘッドハンターとコンタクトをとってみたい
という方におすすめです。
ビズリーチ
おすすめ度:★★★★★
ビズリーチは、比較的ハイクラス・優良企業の求人が豊富にあることが特徴で、リクナビNEXTのような転職サイトと同じく求人検索ができることに加えて、
・企業から直接面談オファーが送られてくる
・ヘッドハンターからスカウトが送られてくる
ということが特徴です。
僕は2回転職を行いましたが、2回とも最終的にはビズリーチで出会ったヘッドハンター経由での入社となりました。それくらい優秀なヘッドハンターが集まっている転職プラットフォームサイトなので、まずは登録してみることをおすすめします。
ビズリーチは、

・企業から直接面談オファーが欲しい!
という方におすすめです。
ビズリーチのさらなる詳細については、以下の記事に詳細まとめています。
転職会議
おすすめ度:★★★★★
転職会議は、企業の口コミ情報を見ることができる、いわば会社版「食べログ」のようなサイトです。
実際にその会社で働いている中の人からの口コミを見ることができるとても貴重なサイトなのです。
掲載されている情報は、
・社風、風土
・昇給のしやすさ、年収
・入社してから感じた入社前とのギャップ
など、転職希望者がとても気になる情報について、実際にその会社で働いている人の口コミをみることができるのです。
そしてその情報精度はとても高く信頼できるものなので、僕はとても重宝していました。

と思ったら、転職会議を使うことをおすすめします。
Miidas(ミイダス)
おすすめ度:★★★★★
ミイダスは求人情報を閲覧・応募できるだけでなく、あなたの市場価値・あなたの強みを診断してくれる機能が付いています。
市場価値とは、あなたの今の「適正年収がいくらか?」ということで、ミイダスではあなたの経歴・経験に関する質問にいくつか答えるだけで、あなたの適正年収を診断してくれます。
また、同様にあなたの強み(コンピテンシー)についても診断してくれるので、転職活動を始める際にはまずこれらの診断を受けてみて、自分の適正年収・強みを認識することをおすすめします。

・まずは自分の強みを知って自己分析を深めたい!
という方におすすめです。
ミイダスについては、以下の記事でも詳細を紹介しているので参考にしてみてください。
おすすめ転職エージェント(共通)
次に、僕が実際に使って本当に役立ったエージェントを紹介します。
エージェントは、あなたに合った求人案件の紹介だけでなく、スケジュール管理、企業へのエントリー、職務経歴書の添削、面接対策、給与交渉 など
転職活動における様々なことをサポートしてくれるのでとてもありがたいパートナーで、転職するならエージェントを複数利用することを強くおすすめします。
リクルートエージェント
おすすめ度:★★★★★
リクルートエージェント は業界最大級のエージェントサービスで、魅力はその求人案件数の豊富さです。
エージェントサービスは「どれだけ多くの求人案件をエージェントが持っているか?」がクオリティを決める大きな要素ですので、その点においてリクルートエージェントはダントツのクオリティだと思います。
非常に幅広く求人を紹介してくれるので、

という方にはおすすめです。
JACリクルートメント
おすすめ度:★★★★・
JAC Recruitmentは、特に外資系や海外案件に強いエージェントです。もちろん外資・海外ではない案件も多数あるので安心してください。
リクルートエージェントと比較すると、ミドル〜ハイクラスの案件が多いのが特徴なので、20代後半〜30代以降の方はJACも利用してみることをおすすめします。
JACの魅力はエージェントの質の高さだと個人的には思っています。エージェントが優秀だと、企業との給与交渉を上手に進めてくれたりするので、エージェントの質はとても重要な要素です。

という方にはJACリクルートメントールが特におすすめです。
Dodaエージェントサービス
おすすめ度:★★★★・
dodaエージェントサービス は、転職サイトのDODA(デューダ)のエージェントサービスです。
こちらも業界最大級のエージェントサービスで、求人数の豊富さはリクルートエージェントと遜色ありません。
エージェントによって、保有している求人情報が異なったりするので、複数のエージェントを利用するのをおすすめします。
リクルートエージェント とdodaエージェントサービス
に登録すれば、広範囲の求人をカバーできるので、特に初めて転職活動をする方などにはおすすめです。
またdodaのエージェントはとても親身になって話を聞いてくれ、初めての転職活動で不安だった僕にも丁寧に対応してくれたことを今でも覚えています。
はじめての転職活動ならdodaにも登録しておいて損はないでしょう。
おすすめ転職エージェント(ハイクラス向け)
次にハイクラス向けのおすすめエージェントです。ハイクラスとは、年収700万円以上が目安となるため、主に30代以降の方でさらなるキャリアアップを目指す方におすすめのエージェントです。
キャリアカーバー(Career Carver)

おすすめ度:★★★★★
キャリアカーバーは、リクルートキャリアが運営するハイクラス向けの転職サービスで、厳密にはエージェントというより、登録するとヘッドハンターからハイクラス求人のスカウトが受けられるというサービスです。
他のハイクラス向けサービスでは有料(月額3~4,000円程度)のものもありますが、キャリアカーバーは無料で利用できるのも大きなメリットです。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティング は、ハイクラスの中でも特にコンサルティング業界への転職や、コンサルタントから事業会社への転職に強いエージェントです。
僕がコンサルから現在のメガベンチャーへ転職した際にお世話になったエージェントで、とにかくエージェントの方が優秀でとても助かりました。
自分だけでは探しきれなかった案件を提案してくれたので、とても感謝しています。

・コンサルから事業会社に転職したい!
という方にはおすすめです。
Samurai Job(サムライジョブ)
おすすめ度:★★★・・
Samurai Job はJACリクルートメントが共同運営するハイクラス向けのエージェントサービスで、外資系・グローバル×ハイクラス求人に強みのあるエージェントです。
まだ僕自身は利用したことがないのですが、すごく気になっていて次の転職では使ってみたい枠として紹介させていただきます。(おすすめ度が低いのはまだ利用したことがないからです)
JACリクルートメントールと共同運営ということで、JACと同じように質の高いエージェントが揃っているのではと期待をしています。
以上が僕が実際に使ってみておすすめの転職サイト・エージェントです。
転職サイト・エージェントを上手に利用することは、あなたの転職活動の成功率を上げるためにとても重要な要素です。
どのサイトを使い、どのエージェントと出会うかで、あなたの転職先がもしかしたら変わるかもしれません。
それくらい、転職活動では様々な選択肢があり、また様々な決断を迫られます。
ですので、1つのサービスのみを使うのではなく、転職サイト・エージェントともに複数を利用してみて、本当に自分に合う会社・職種はなんなのかを冷静に見極めることがとても大切だと思います。
その際に、上記で紹介したおすすめサイト・エージェントを参考にしていただけると嬉しいです。
あなたの転職活動が成功することを心から願っています。
・年齢:30代半ば
・学歴:早慶文系
・職歴:外資MR→コンサル→メガベンチャー経営企画
・現職:広告系メガベンチャーの経営企画として事業計画策定やP/L管理など