コンサルから事業会社に転職して思う「ロジカルシンキング」について

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ロジカル=正しいか?

ロジカルシンキングという言葉は、今やビジネスマンの必須スキルとして知られています。

いろいろな求人情報などを見ても、必須スキルとして「ロジカルシンキングができる方」とか「物事を論理的に捉えられる方」などという条件を見かけることも多く、ロジカルシンキングの重要性が広く認識されていると思います。

僕自身、コンサルティングファームで3年ほど働いていたのですが、その当時はとにかくロジカルシンキングを叩き込まれました。

よくビジネス書に出てくる、ピラミッドストラクチャーとかMECEとか空→雨→傘とか。ロジカルに考えロジカルに説明することを死ぬほど求められました。

このように「ロジカルさ」を求められる環境にいたこともあり、「ロジカル=正しい」という概念が植えつけられていたように思います。

しかし、コンサルから事業会社の経営企画ポジションに転職して数年経つにつれ、その考え方が変わっていきました。

イケハヤさんは「ロジカルシンキングはゴミ」と言っています。僕はさすがにゴミとは思いませんが、「ロジカル=正しい」という考え方は違うと思っています。

コンサルから事業会社に転職、ロジカルでない人の多さに驚く

コンサルから事業会社に転職し、上場ネット系企業の経営企画の仕事につきました。

そのポジション柄、経営戦略や事業戦略など、会社経営における重要な意思決定の場に居合わせることは日常茶飯事なのです。 僕が主にコミュニケーションを取る相手は、役員や事業本部長、サービス責任者など、組織階層的にはかなり上のレイヤーの人たちなのですが、驚いたことがあります。

それは、ロジカルなコミュニケーションができる人が少ない、ということでした。

「これをやりたい!」「こうすべきだ!」と力強く主張するものの、それをすべき理由を問われると論理的に説明できない人が多いのです。 ロジカルに説明するのであれば、それをすべき数値的な裏付け、定性情報などの根拠を示し、「だからやるべきだ!」となるはずなのですが、このプロセスがかなり雑なのです。

少なくとも、コンサル時代にがちがちにロジカルな説明を求められてきた僕にとっては「雑」に感じました。

ロジカルでなくても物事は進む

このロジカルでない人の多さに初めは驚いたのですが、もう少し時間が経つとさらに驚くことがありました。

それは、ロジカルでなくてもとりあえず物事が進む、ということです。

経営ボードが集まり、経営上重要な意思決定をする会議において、「こうやりたい!」と決してロジカルな説明でない議案が上がってきていたとしても、「とりあえずやってみよう!」とという決裁が降りることがとても多いのです。

さらに、「とりあえず」やってみたことでも結果が出てくる、ということも驚きでした。 このように、コンサル時代とは異なり、事業会社において「ロジカル」であることは必ずしも求められないということなのです。(当然、あまりに支離滅裂ではダメですが)

ロジックはあくまで「手段」

これらのような事業会社での経験を通して僕が感じたことは、ロジカルシンキングはあくまで相手を納得させるための「手段」にすぎない、ということです。

特に相手に説明するという観点では、目的は「相手の納得」なのです。  もっと言えば、ロジカルであることは、相手の納得を得る・相手を動かすための必要条件でしかなく、十分条件ではないと僕は考えています。

人を動かすのはロジックではない

では、相手の納得を得る・相手を動かすためには何が必要かというと、結局はその人の「情熱、本気度が伝わるか」ということだと、事業会社での経験を元に思いました。

何だそんなことか、と思う方もいるかもしれませんが、結局大切なのはこの部分だと思いました。 「あいつの言っていることにはちょいちょい矛盾はあるけど、何かやってくれそうだから任せてみるか」、みたいな意思決定が結構行われているのです。

一方で、僕自身の経験上、コンサルティングファームから事業会社に転職した方がまずぶち当たる壁として、この「相手を動かす」ことの難しさだと思います。

ロジカルに物事を検討し、矛盾なく完璧にプレゼンする。ここまではコンサル経験者の得意分野なのですが、 「わかった。それで?何であなたはこれをやりたいの?」 と問われた時、相手を納得させるまで情熱を伝えるというところは、コンサル経験者の苦手分野なのかなと思います。

さいごに

事業会社ではある程度のロジカルさは必要なものの、最後はその事業・企業に対する「情熱」みたいなものが、相手を動かせるか否かという観点では重要だということです。

この「情熱」は、入社早々から持てるものではないと僕自身は考えています。 一緒に働くメンバーや上司などから刺激を受けながら仕事を進める中で、「もっとこの事業・会社をこうしたい!」という思いが芽生えてくるものだと思っています。

コンサルから事業会社に転職する人は、基本的なビジネススキルにおいては、事業会社の人よりも圧倒的に優れていると思います。 そのスキルを活かした上で、「この事業・会社をこうしたい!」という情熱が持てるまでコミットできれば、その会社における活躍の場が相当に広がるはずです。

コンサルから事業会社を目指す方、一緒に頑張りましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

外資系製薬会社MR→コンサルティングファーム→ネット系企業の経営企画で働く30代。AI時代の生き方・キャリア観について日々あれこれ妄想しています。