僕が3年で外資系MRを辞めた3つの理由と、辞めてわかったこと

MR(製薬会社の営業マン)と言えば、高年収・高待遇で人気職種の一つ。

大手の製薬会社であれば、平均年収は1,200万円くらいが当たり前、20代で1,000万円プレーヤーもざらにいるというとても恵まれた業界・職種だと思います。

僕は大学卒業後に外資系製薬会社に新卒入社をしましたが、その一番の動機もやはりこの高待遇に惹かれてというものでした。

そんな高待遇の業界にめでたく就職できたのですが、結局3年ほどMRを経験した後、転職を決意しコンサルティングファームへ。現在ではもう一度転職をしてインターネット企業の企画職をしています。

なぜ僕はMRというサラリーマンとしては恵まれた環境を捨てたのか。それにはいくつか理由があります。

今回の記事では、僕がMRを辞めた理由と、MRを辞めたことで分かったことをお伝えしたと思います。

現在MRとして働いていて、「自分はこのままでいいのだろうか」という悩みをお持ちの方や、これからMRを目指して就活・転職活動をしている方のお役に立てれば嬉しいです。

MRを辞めようと思った3つの理由

僕がMRを辞めた理由はいろいろあるのですが、大きかったのは下の3点です。

  • 40-50代になっても変わらない仕事内容
  • キャリアパスが狭く、成長実感がない
  • MRという仕事に将来性を感じなくなった

それぞれ感じたことをお伝えしたいと思います。

1)40-50代になっても変わらない仕事内容

MRになり1年目で、関東地方のとあるエリアを担当することになりました。

そのエリアを3人チームで活動することになったのですが、当時のチームメンバーがいずれも40歳代のベテランMRでした。

初めは「頼りになるな」と思っていたのですが、数か月がたった頃にあることに気が付きました。

このベテランMRがやっている仕事って、今24歳の自分がやっていることと何も変わらないじゃん

と。確かにMRとしての経験が違うし役職も違うので、責任の範囲はベテランMRの方が多少大きいかもしれません。

しかし、同じ製品を同じ戦略のもと、同じようなストーリーで先生にディテールする。その点においては、新人の僕であろうとベテランであろうと何も変わらないのです。

しかも、僕は当時大学病院を担当していたので、ベテランMRなのに自分より小さい病院を担当している。このオジサンたちはこれで満足なのだろうか?そんな思いが毎日のように巡ってきました。

こんな思いが積み重なり、「20代の新人でもできる仕事を一生かけてやりたくない!」という結論に至ったのです。

さすがに同じことを何十年も続けるのは単純につまらないな、と僕は思ったのです。若手MRの皆さんは同じような思いを感じたことはないでしょうか?

2)キャリアパスが狭く、成長実感が持てない

上記の話ともつながるのですが、僕がMRを辞めようと思った一番の理由は「キャリアパスが狭く限られていて、ビジネスマンとしての成長がない!」と感じたからです。

MRとして働いている人はほぼ100%、「MR(営業マン)」をやる専門で採用された人たちです(まれに本社行きが確約されている中途社員が、現場経験を積むためにMRを半年程度やる場合もあったりします)。

そうして採用されたMRのほとんど(90%以上)が、MR(営業)としてキャリアを終えていきます。本社に異動してマーケティングや人事(採用・人材開発)などの仕事をする人もいますが、ほんの一握りです。

それに改めて気づいたとき、入社してから退職するまでずっと営業(しかも医薬品メーカーだけの!)のスキルしか磨けないことに激しい危機感を覚えたのです。

自分のビジネスマンとしての市場価値は、MRを続けることで上がるのだろうか?という自問自答を繰り返した結果、答えは“NO”でした。

もっと自分のスキルを磨き市場価値が上がる環境はないか、ということを考えるようになりました。皆さんも一度は同じような悩みを持たれたことがあるのではないでしょうか?

MRとしてのキャリアパスについては、以下の記事にまとめていますのでこちらもご参考ください!

MRの転職!キャリアパスと市場価値を考えてみる
MRのキャリアパスは?人気職種のMRだけど高収入・高待遇で人気職種となっているMR(製薬会社の営業マン)。筆者の周りでも転職してMRになりたいと言っている人も多く、...

3)MRという仕事に将来性を感じなくなった

MRの主な仕事内容は、医師である先生や看護師さんなどのコメディカルに対して、自社の医薬品の情報提供をして、患者さんへの処方を促すことです。

特に、「医薬品の情報提供」という部分がMRの社会的な存在価値であり、MRが必要とされる一番の理由だと思っています。

しかし、僕がMRを始めた頃(10年弱前)あたりから、“MR君”などのインターネットサービスが普及し、先生たちはMRを介さずとも自宅や医局のパソコンからいつでも医薬品情報を入手することができるようになったのです。

MRのもっとも大きな存在価値であった「医薬品の情報提供」という役割は、インターネットに代替されてしまうようになりました。

もちろん、それによってMRの存在価値が全くのゼロになった訳ではないのですが、残る存在価値は「企業の営業マン」としての役割が大きく、社会的な存在価値は限りなくゼロに近いのではないかという思いがどんどん大きくなっていきました。

このように、MRの存在価値がどんどん小さくなってきているという実感があり、「この仕事はいずれ(近い将来)必要なくなる」と自分の中で結論付けました。

どこか大手の製薬会社が「MRの採用辞めます!」と決めた時点で、業界的には一気にMR数が減少していくのではないかと思っています。

これからのMRに必要だと思うこと

これまで述べてきたような理由から、僕はMRを辞める決断をし転職することにしました。

転職後は、MRとしての医療業界に関する知見を活かそうと経営コンサルティング会社で医療業界専門の経営コンサルタントとして働きました。

コンサルタントとして様々な病院の経営改善のサポートをさせていただいたのですが、その仕事を通じて気づいたことがありました。それは、

MRにも病院経営の知識が必要だ。病院経営サポートができるようになればMRの存在価値はもっと高くなる!

ということでした。

単に先生に医薬品の情報を伝えたり、「御用聞き」だけしているMRの存在価値はどんどん下がっていきますが、そうではなく、病院経営に関するある程度の知識を身に着け、その先生だけではなく病院全体をサポートできるMRはどんどん重宝されていくだろうと思ったのです。

そしてその知識はそんなに難しいものではなく、MRの仕事の傍らでも十分にキャッチアップできるものだと僕は思っています。

MRが最低限身につけるべき病院経営に関する知識は、以下のnoteでまとめていますので、よろしければこちらもご参考ください。

まだMRで消耗してるの?MRの僕が経営コンサルタントになってわかったこと(入門編) ...
MRって何のためにいるのだろう? 今後も必要とされる職業なのだろうか? こんな漠然な悩みや不安を抱えながら働いているMRの方もいらっしゃるのではないでしょうか? ...

まとめ

恵まれている職業の1つであるMRですが、この恵まれている状態がいつまで続くかはわかりません。

もちろんありもしない脅威に怯える必要はないのですが、近い将来MRの縮小が進んでいくのではないかと僕は勝手に思っています。皆さんはどうお考えでしょうか?

もし、僕と同じようにMRというキャリアに危機感を覚えているかたは、一度ご自身のキャリアを見直してみるのもいいかもしれません。

いかがでしょうか?もし参考になった方はリツイートやシェアいただけると嬉しいです! このブログは定期的に更新しています。更新情報はTwitterで配信しているのでよろしければフォローお願いします!

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