働き方改革の本質的な課題を考えてみた

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バズる「働き方改革」

「働き方改革」がバズワードになって久しいが、その意味の捉え方に違和感を覚えずにはいられないのは私だけでしょうか。

政府が働き方改革の内容を詰めているところだし、昨年の電通事件も一つのきっかけとなり働き方改革の必要性を叫ぶ声は日に日に大きくなってきている気がします。

働き方改革の内容の一つとして、時間外労働時間の上限設定というものがあります。つまるところ働く時間を短くせよということで、働く時間の上限を設けたら仕事を早く終わらせる方向に圧力がかかり、結果労働時間が短くなるという算段なのでしょうか。

 

時間外労働時間の条件を設定すれば残業は減るのか?

筆者は、時間外労働の上限時間を設定すれば残業は減る、ということを非常に懐疑的に考えています。

これまで月に100時間以上残業をしていた人については強制的に働けなくなるので一定の効果があるかもしれませんが、もともとそこまで残業をしていなかった人についてはあまり効果がないと思っています。

例えば月に30−40時間程度の残業をしている人にとっては特に何かが変わるわけではないのです。

しかしそれでは「働き方改革」とは言えないのではないでしょうか?

 

仕事を早く終わらせても労働時間は減らない

上限時間の設定以外では、仕事を効率的にこなし早く終わらせることで退社時間を早め、労働時間を短くしていこうという動きもよく聞く話です。つまりは生産性を上げていこう、ということですね。

確かに生産性を上げることは企業にとってとても重要なことですが、一方で働いている従業員からしてみた場合、残業時間が減ることでこれまで定常的に得ていた残業手当がもらえなくなる、とマイナスのインセンティブが働くことになります。これでは従業員が自発的に残業時間を減らすという考えにはならないでしょう。

また、まだまだ早く帰ることに対する周りの目が厳しい会社があるのも正直なところでしょう。建前上は「自分の仕事が終わったのなら早く帰りな!」と周囲に話している上司が、実際に部下が早く帰ると「本当に早く帰りやがった」とぼそっと独り言をいうなんてこともあると聞きます。

そんな上司を目の当たりにした他の部下は、それ以降早く帰りたくなくなりますよね。

なので効率的に仕事を片付けられるようになっても、上司が帰るまで自分も退社できず、結局労働時間は変わらないなんてことはざらにあると思います。

 

残業の上限設定・生産性UPは働き方改革の本質ではない

上記の通り、残業時間の上限設定や生産性のUPをしたところで労働時間の短縮にはつながらないと筆者は考えています。なぜならそれらの対策は働き方を変える上で本質的な課題ではないからです。

では筆者が考える本質的な課題は何かと言うと、

「労働時間が短くなったら、その余った時間を何に使うか?」

ということを個々人がイメージできない、ということだと思っています。

 

余った時間をどう使うのかはそれこそ個々人の自由なのですが、「早く家に帰ってもやることがない」「仕事をしていた方が気がまぎれる」という人も多いのが実態なのです。

 

余った時間を何に使うか?を考えることが大切

筆者が所属している会社では、働き方改革とセットで「働く時間が浮いたら何に使うか?」というところまでを考え、同じ部署の人とディスカッションしてより理解を深めていたりします。

それによって、同じ部署のメンバーが、仕事以外でどのような目標を持っているのか、どんな時間を大切にしたいのかがわかるようになり、「その目標の達成のために早く帰れるようになってほしい」と労働時間を短くすることをサポートしたいと思う気持ちが湧いてくるようになりました。

 

このように、余った時間を何に使うか?ということを個々人で設定し、それを仕事上近い距離にいる人たちと共有することで、「みんなが早く帰れるようにサポートしあう」という空気感が生まれてくるのです。

当然、個々人も自ら余った時間の使い方を考えるので、「早く帰ってもやることがない」という状況はなく、退社後の時間をもう一つの人生として楽しんでいる人が多いと思います。

 

おわりに

「余った時間を何に使うか?」は何も大それたことを考えなくてもいいと思います。家族との時間を増やす、自分自身の健康維持のために早く寝るなど、当たり前に必要なことでもいいと思っています。

大切なのは、自分自身が納得しその時間の使い方を選択することではないでしょうか?上司がいるから帰れない、残業できないから帰る、など受動的な考え方ではどんな選択でもハッピーとは言えないと思います。

ぜひ、自分自身で余った時間を何に使うのか?ということを考えてみてはいかがでしょうか?

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2 件のコメント

  • たしかに、家に帰ってもやることがないという意見は私の回りでもよくききます。やることないのに残業代は減るという側面が引っ掛かる人は多いかもしれないですね。

    • コメントありがとうございます。やはりそうですよね。。残業代がでなくなる分複業をしてみるなど、仕事を終えてからの過ごし方をそれぞれが考え直す必要があるかもしれませんね。

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