最後の楽園?MRへの転職メリット・デメリット

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MRのイメージは?

製薬会社のMRと聞いて、どのような印象を思い浮かべるでしょうか?

激務・接待漬けのようなイメージを持たれることも多いMRですが、その実際はどうなのでしょうか?

そもそもMRとは、「医薬情報担当者(Medical Representative)」という意味で、医師やその他の医療従事者に対して、医薬品の情報を提供する人たちのことです。

まぁ平たく言うと、製薬会社の営業マン、ということになります。

 

MRをあまり知らない人たちにMRのイメージを聞くと、

「接待ばかりで宴会芸をさせられそう」

「医者にペコペコ頭を下げてそう」

「激務で自分の時間が取れなさそう」

などと返ってくることが多いです。

 

MRへの転職は?本当に「接待漬け」「激務」なのか?

あまりいい印象が少ないMRですが、筆者がMRとして働いていた経験上、上述したイメージはほとんど間違っています。

 

今となっては、MRという職業は労働環境はクリーンで給料も高い、非常に狙い甲斐のある職業だと筆者は考えています。

今回の記事では、MRへの転職のメリット/デメリットを考えてみたいと思います。

 

MRのメリット

給料が高い!

MRは、会社によりますが総じて高給です。新薬メーカーと呼ばれる会社は特に。

新薬メーカーに勤めている筆者の同年代(29−30歳)の友人たちは、年収1,000万円を超えている人が多いです。

 

<新薬メーカーの例>

  • 武田薬品工業
  • アステラス製薬
  • 大塚製薬
  • 中外製薬
  • ファイザー
  • サノフィ
  • ノバルティスファーマ

 

給料がいいのは上述の通りですが、それだけではありません。

営業手当(日当)がもらえる

給与とは別に、営業手当(日当)なるものがもらえます。金額は会社によって異なりますが、概ね1営業日あたり3,000円もらえます。月20日営業日があると仮定すると、6万円くらいが(給与とは別に)もらえることになります。

 手厚い住宅手当

これも会社によって異なるのですが、住宅手当(いわゆる家賃補助)が手厚い会社がほとんどです。

特に日系の会社では顕著で、家賃の80−90%を会社が負担してくれるところなどもあります。(これを利用して、筆者の友人は都内の家賃18万円のマンションに自己負担2万円くらいで住んでいます。羨ましいですね(笑))

営業車を私用でも使える

これも会社によっては、普段営業で使っている車を休日に自家用車として利用できたりもします。

しかも、駐車場代も会社負担。なので、上述の友人は都内の家賃18万+駐車場代4万円のマンションに、自己負担2万円で車までついた生活を送っていることになります。普通のサラリーマンではなかなか実現できない生活水準ですよね。

働く時間を自分で調整できる/労働時間そんなに長くない

「接待ばかりで激務」という印象を持たれがちなMRですが、実際のところはそんなことありません。

接待漬けの営業を行っていたのはもう一昔以上前のことで、今では基本的に接待は禁止されています。やったとしても軽めの食事程度で、二次会・三次会・・・といった話はほぼ皆無と言っていいと思います。

また、基本的に直行直帰の勤務スタイルなので、通勤の手間もなく、場合によっては1日中家で内勤、ということも可能なので、ワークライフバランスは保ちやすい業種だと言えると思います。

 

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MRのデメリット

一方でデメリットもあると筆者は考えています。

 

どこの業界でも通用する汎用的なスキルは身につきにくい

MRを経験することによって基本的な営業スキルは身につくと思いますが、他の営業職と比較すると磨けるスキルはやや狭いと思っています。

その理由は主に以下の2つと筆者は考えます。

1.価格交渉の必要がない

MRは見た目上、医薬品を医師に売る営業マンですが、実際に医師に医薬品を売る(卸す)のは卸会社です。

MRはあくまでも、「先生、うちの薬使ってください」と医師にトークを伝えるだけで、商品の受注契約を取ってくるわけでもなく、価格交渉をするわけでもなく、実際に商品を納入するわけでもありません。

そのため、商品の価格交渉でお客さんとしのぎを削っている他業界の営業マンと比べると、その営業スキルはやや劣るのでは、と考えています

2. プロモーションの打ち手が限られている

製薬業界は、生命に影響のある「医薬品」を取り扱っているという特性上、そのプロモーション活動にも法律上・業界内ルール上の規制が多数存在します。

そのため、「こんな方法でプロモーションしたらもっと売れるのに」と考えたところで、その多くは規制上実行に移せないものとなってしまいます。常に決まった手法でのプロモーション活動しかできないため、結果としてあの手この手でプロモーション方法を考えている他業界の営業マンと比較すると、「企画力」という点でも劣ってしまうと考えています。

 

MRからのキャリアパスが狭い

MRからのキャリアパスは筆者の印象としてはかなり限られていて、MRとして結果を出しても営業マネージャーやマーケティング、あとはせいぜい人事(採用・人材開発周り)というルートがほとんどです。

他業界のように、営業で結果を出した後本社のコーポレート部門へ、といったキャリアパスは少なく、製薬会社のコーポレートはMR上がりではなくMBAを中途で採用する、というケースがほとんどだったと思います。

 

転職市場での価値は高くない

上述の通り、営業マンとしてのスキルも他業界と比較するとやや劣り、MRからの社内キャリアパスも限られているため、スキル・経験を磨きにくい環境にあると思います。

そのため、転職市場ではMRの価値はあまり高くないと思います。ただし20代まではまだまだ第二新卒として他業界への転職も可能ですが、30代以降でMRとしてのキャリアしか積んでないとなると、少し幅が縮まるリスクはあるかなと筆者は考えています。

 

今後業界的には縮小の方向?

2017年の現時点では、MRを積極採用して人員拡大を行っている会社はまだまだありますが、今後は以下の2つの方向の動きが拡大することにより、正規雇用のMRという意味ではどんどん縮小の傾向をたどると思います。

1. MRの非正規雇用化

正規雇用のMRは上述の通り好待遇のため、当然会社としては人件費等がかさみます。

加えて、ジェネリック医薬品の普及、新薬開発のスピードアップなどによりこれまで以上に環境変化が激しい中、正規雇用のMRは簡単にクビにできないため会社としてオペレーションの流動性を担保しづらいのです。

そこで、ここ最近はMRを業務委託によりアウトソースするという流れが主流になってきています。CSO(コントラクトMRなどとも言います)と呼ばれる派遣会社に属しているMRたちが、期間限定で製薬会社にMRとして派遣されるというものです。

CSOの多くは、製薬会社の正規雇用MRと比較すると給料が低め(10−30%くらい低い)です。

これにより製薬会社側としてはMRにかかっていたコストを削減したり、状況に応じたMRの配置を行うことが可能になるため、今後はこの動きが加速すると考えられます。

2. プロモーションのe化

これまではMRがFace to Faceで医師に医薬品情報を提供していましたが、今は医師がインターネットで調べれば大抵の情報は検索できます。

また、医薬品のプロモーション用の動画コンテンツ等の製作・普及が急速に進んでおり、MRが直接医師に情報を提供することの価値は低くなってきています。

この動きが進んでいくと、MRの必要性が低くなっていきMRの人数が減っていくことになると考えられます。

こんな厳しい状況の中、MRはどのように存在価値を高めていけばいいのか?以下のnoteに筆者の病院経営コンサルタントとしての経験を踏まえて今後のMR戦略について書いてみました。MRの方はぜひ読んでみてください。

まだMRで消耗してるの?MRの僕が経営コンサルタントになってわかったこと(入門編) ...
MRって何のためにいるのだろう? 今後も必要とされる職業なのだろうか? こんな漠然な悩みや不安を抱えながら働いているMRの方もいらっしゃるのではないでしょうか? ...

 

こんな人にMRはオススメ

いかがでしたでしょうか?今回の記事に書いたようにメリット/デメリットがあるMRですが、総じて高給でワークライフバランスを取りやすいので、「最後の楽園」とか呼ばれてたりもします(笑)

以下のような人にはオススメですのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

  • 給料を上げたい
  • 自分の時間・家族との時間を確保したい
  • なるべく転職をしないで1つの会社に長くいたい

 

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ぜひ考えてみてください!

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